技術審査証明

ヒット工法は、2012年3月に公益財団法人 日本下水道新技術機構より建設技術審査証明(下水道技術)を取得し、2022年3月に更新した。

審査証明依頼者 : 株式会社アームズ東日本

写真:審査風景
90 度の曲管 2 本を含む模擬管路を地上に構築し、ヒット工法で施工し、内面のシワの発生状況を審査した。
仕上がり状況の確認
90度曲管部における内面仕上がり状況を確認した。

審査の結果

審査の結果は、次に示すとおりである。

(1) 取付け管の施工性

  1. 施工延長12 m以下
  2. 90 度以下の曲管
  3. 段差 22 mm 以下の継手部
  4. 隙間 50 mm以下 の継手部
  5. 水圧0.05 MPa、流量 2 L/min以下の浸入水
  6. 樹脂硬化熱による最高温度が60℃以下
  7. 90 度曲管においてもシワの発生が取付け管呼び径の 5 % 以下

(2) 接合部の施工性

次の条件下で本管が更生済みか否かにかかわらず、本管と取付け管の接合部の施工が出来る。

  1. 隙間 20 mm 以下の接合部
  2. 水圧 0.03 MPa、流量 2 ㍑/分以下の浸入水

(3) スチレン濃度

取付管部および接合部の施工を、スチレン濃度が 20 ppm 以下でできる。

(4) 水密性

取付け管および接合部は、次の水密性を有する。

  1. ライニング後の取付管部:0.1 MPa の内水圧および外水圧
  2. ライニング後の接合部:0.03MPa の内水圧および外水圧

(5) 強度特性

取り付け管および接合部ライニング材の強度特性は、次の試験値以上である。

1)取付け管

短期曲げ強度   60 MPa 以上
短期曲げ弾性係数 2,800 MPa 以上
長期曲げ弾性係数 2,400 MPa 以上

2)接合部(本管部)

短期曲げ強度   100 MPa 以上
短期曲げ弾性係数 9,000 MPa 以上

(6) 耐薬品性

取り付け管のライニング材は、「下水道用強化プラスチック複合管(JSWAS K-2)2000 」、および接合部のライニング材は、「下水道内挿用強化プラスチック複合管(JSWAS K-16)2004」と同等以上の耐薬品性を有する。

(7) 耐摩耗性

取り付け管および接合部のライニング材は、「下水道用硬質塩化ビニル管(JSWAS K-1)2002」と同等以上の耐摩耗性を有する。

(8) 耐高圧洗浄性

硬化後の接合部は、15MPa の高圧洗浄で剥離、破損が無い。